ヘビタイプ
ヘビは週に1回から数ヶ月に1回だけ食事します。寒い時期の約5ヶ月間は何も食べずに、静かにしていることもあります。
正常な食欲がありながら、1日1食を数年間続けている人は【ヘビタイプ】です。
断食や小食を実践している人に多いタイプです。日本人の1パーセント以下。まれな存在です。ダイエットや健康目的で、1日1食や断食を実践する方は多いですが、長期継続できるのはヘビタイプか、後で説明するカゲロウタイプのどちらかです。
集中力、持続力があり、一つのジャンルで大成功をおさめるタイプです。その反面、興味のないことにはまったく集中できません。集中することがあると食事を忘れてのめり込みます。
カゲロウタイプ
【カゲロウタイプ】は小食である点では【ヘビタイプ】と同じです。胃腸が弱く、食べると苦しいために小食になります。日本人の10パーセントほどでしょうか。これから増えてくるでしょう。
過去に精神的なストレスが強かった、ダイエットや断食を繰り返してきた、薬の影響で体調を崩した、などで胃腸が弱くなっています。生まれながらのカゲロウタイプもいますが、多くはストレスか、薬害でカゲロウタイプに変わります。
このタイプは高タンパク食、サプリ、糖質制限を実践すると、体調不良になります。数日で体調不良になる人もいますし、一年ほど実践してから体調不良になる人もいます。メガビタミン挫折者からの相談を多く受けていましたが、その四分の一はカゲロウタイプです。
一例を。50代女性。痩せていて食が細い。ネズミ(菜食より肉食)傾向のペンギンタイプ(魚食)。うつ病。不眠。全身がだるい。メガビタミン実施。卵とプロテインを頑張って摂る。
はじめは体調が改善しましたが、やがてプロテインを受け付けなくなる。頑張りさんなので、無理してプロテインを飲む。無理して飲むとプロテインを吐いてしまう。やがてプロテインのこと考えるだけで吐き気が起きる。
この方は私の食事指導と治療で今は改善しました。高タンパク食は素晴らしい食事法ですが、個人の処理能力を無視しては体調を悪化させます。カゲロウタイプ、ウサギタイプ、ネズミタイプのような人には、高タンパク食ではなく、その人の処理能力の中でタンパク質を摂る【許容範囲タンパク食】がいいでしょう。
ホエイプロテインにこだわらず、ソイプロテイン、ライスプロテイン、EAA、プロテインなし。食事も肉が駄目なら魚、魚が駄目なら大豆と選択範囲を多くするといいでしょう。
カゲロウタイプは、フクロウタイプと重なると、理論を重視し、論文を読みあさり、その理論に従ったサプリや食事でさらに体調不良。サプリ代だけ飛んでいくというケースに陥ることもあります。
名前からして健康になれないイメージですが、大丈夫です。タイプに合わせた食事や手技治療で改善できます。
クマタイプ
クマは冬眠前に過食して冬眠中の飢えに備えます。【クマタイプ】は冬眠前のクマのように過食します。このタイプは日本人の10パーセントほどでしょうか。それはなぜでしょうか。
人類は長い間、飢餓に苦しめられてきました。人類が誕生したのは、およそ500万年前のアフリカといわれています。500万年の間、食べ物が有り余るほどあったのは、ここ最近100年ほどのことです。
人類史の99.998パーセントの時間は、飢えていました。人類の歴史上の死因トップは、餓死と感染症だったでしょう。感染症は栄養不足で死亡率が上がります。
この飢餓時代の記憶から、多くの人は食べると安心します。飢餓防衛ともいえます。【クマタイプ】はこの飢餓防衛が強いタイプです。胃腸が強いのでいっぱい食べられます。ストレス時に、過食でストレスを発散します。過食することで、ストレスを乗り超えています。
いまは食べ物が有り余っていて、冷蔵庫にしまえば長期間貯蔵できるのに、飢餓時代の記憶が、健康を壊すレベルまで食べろと欲求します。【ニセの食欲】です。過食による余ったカロリーを脂肪という形で、体内に貯蔵します。自分の体を冷蔵庫にして脂肪という栄養をため込み飢餓に備えます。飢餓防衛本能=【人間冷蔵庫】です。これが肥満です。
飢餓防衛本能=飢餓に備えて体に脂肪を蓄える=人間冷蔵庫
過去の飢餓の不安から脂肪を蓄える【人間冷蔵庫】になります。
ダイエットが失敗するのはこの防衛本能を改善せずに、体重だけ落とそうとするからです。
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